ジュリアン・ムーアがLGBTQキャラを演じた映画まとめ
(画像引用元: 映画.com 『ハンズ・オブ・ラブ 手のひらの勇気 』)
こんにちは。管理人のもちごめ(20代・女・L寄りのP)です。ジュリアン・ムーアが大好きです。数年前から書き溜めていて、自己満で非常に長く、余談と脱線が多いまとめですが、どうぞよろしくお願いします。(?)
※注意※
タイトルにLGBTQとありますが、GとTは含まれません。同性愛者キャラクターだけでなく、「同性と絡むストレート」の例もあります。私の独断でセクシュアリティをカテゴライズしていますが、作品の中でセクシュアリティをハッキリ語られたものは少なく、作品それぞれの背景や状況が違うため、参考程度でお願いします。また、あらすじのプチネタバレや、キスシーン・ベッドシーンの有無についてなども含みますので、ご理解をお願いします。作品を観たことのある方にもない方にもおすすめできるように心がけています♡
- ジュリアン・ムーアあるある、百合キャラが多い。
- 『サイコ』 (1998)
- 『めぐりあう時間たち』 (2002)
- 『50歳の恋愛白書』 (2009)
- 『CHLOE/クロエ』 (2009)
- 『キッズ・オールライト』 (2010)
- 『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 (2014)
- 『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』(2015)
- 最後に
ジュリアン・ムーアあるある、百合キャラが多い。
彼女の出演作品を好んで見ている人ならもうお分かりだと思いますが、彼女は演じるキャラクターの中で、女性と絡むことが多いです。嬉しい~!!
傾向としては、シスジェンダー(身体的な性と性自認が一致)のフェム(女性的な見た目)で、レズビアンの時もあれば、女性と関係を持つストレート役など様々です。ストレートと言っても、フレキシブル(状況によって変わる)やクエスチョニング(迷っているorわからない)、フルイディティ(固定せずに揺れ動く)の可能性が高いと思われます。
私は百合キャラを演じているジュリアン・ムーアが大好きです。これを読んでいる全ての皆様に、彼女の魅力に存分に浸ってもらえるよう祈っています。
私と一緒に、ジュリアン・ムーアに恋してください。
『サイコ』 (1998)
一番最初から特別な例で申し訳ないのですが、作中でセクシュアリティについては全く出てきません。しかし、ジュリアン・ムーア演じるライラが、インタビューでレズビアンキャラクターとして言及されていました。ヒッチコック監督のオリジナルの『サイコ』は1960年版で、ジュリアン・ムーアが出演しているのはリメイクされた1998年版です。レンタルする際はお間違えのないように!
ライラは主人公マリオンの妹で、1960年版のライラは上品なワンピースで落ち着いたキャラなのですが、1998年版のライラは薄いパーカーに黒いパンツと革ベルト、リュックという軽装で、性格もサバサバっぽく見えます。ホラー映画で後半まで生き残るタイプの強い女性として描かれています。長めのボブが非常にかわいい。ウインクシーンもめっちゃかわいい~!!
ジュリアン「私はただ、ヴィゴ・モーテンセン(サム役)に対する性的興味がゼロに見えるように演じていただけ」とインタビューで言っています。台本や監督の指示でレズビアンキャラになっていたのか彼女の意思なのかは分かりません。リメイク版でレズビアンってことは1960年版のライラもレズビアンってことになるのかな?気になって眠れません。
観るほうは正直「セクシュアリティなんか気にならねえよ!」って思うような映画なんですけれども、ライラのお顔と髪型が私の好みだったため書きました。(1998年版はどうしてもパロディにしか見えないですが。)
話は変わりますが、インタビューでジュリアン・ムーアは「100%ストレートですか?」と聞かれて「ええ、多分。いえ、違うかも。本当のことを言うと、セクシュアリティは流動的なものだと思う。親しい関係というのは性別によるものではなく、1人の人間と一緒にいるということ。」と語っていますよ。
(画像引用元: amazon、IMDb ) (インタビュー記事: OUT、 E!NEWS )
『サイコ』まとめ
セクシュアリティ | レズビアン |
---|---|
女性とのキスシーン | なし |
女性とのベッドシーン | なし |
パートナー | 不明 |
『めぐりあう時間たち』 (2002)
時代の違う3人の女性のストーリーで構成されており、ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープがそれぞれメインキャスト。3人を繋げるアイテムは実在する小説『ダロウェイ夫人』。……というのが本来のテーマですが、内容が難しいので、3人全員が「作中で女性とのキスシーンがある」という裏テーマで視聴するのもおすすめです。百合脳でごめんなさい。(残念ながらメイン3人のうち2人がキスするシーンはありません)
ジュリアン・ムーアは、一見幸せな家庭のはずなのに心の中でモヤモヤを抱えて生きている主婦・ローラを演じています。旦那の誕生日を祝うため、息子とケーキを作っていると、友人女性が訪問し、不妊治療中で病気が見つかったと明かされる。泣きだす友人を慰めながらローラはそっと口づけをしてしまう。
1950年代ということもあって、ローラのファッションがすっっごくオシャレでかわいいんですよ~~~。パーマボブ超絶かわいい。お顔もかわいい。
この時代のLGBTはカミングアウトなんてもってのほかで、現在のようにLGBT仲間を探すことも難しかったでしょうから、LGBTの自覚があっても異性と結婚し、自分を抑え込んで暮らす人がほとんどなのです。3人の女性のストーリーの中で、私はローラに一番感情移入しました。出産経験も予定もないですけどメンタル的な意味で。
(画像引用元: aladin )
『めぐりあう時間たち』まとめ
セクシュアリティ | 隠れレズビアン? |
---|---|
女性とのキスシーン | あり |
女性とのベッドシーン | なし |
パートナー | 男性 |
なぜ隠れレズビアンなのかは本編を最後までご覧ください。
『50歳の恋愛白書』 (2009)
(画像引用元: amazon )
邦題がイマイチと評判(?)の作品です。ピッパ・リー(ロビン・ライト)の人生の今までとこれからを描いていて、ジュリアン・ムーアはピッパが10代の頃の回想シーンで登場します。
母親との関係に苦しみ、叔母の家に逃げるピッパ。叔母のルームメイトだという小説家の女性・カット(ジュリアン・ムーア)に出会い、危険な香りのする彼女に少しずつ惹かれていく。ある日カットは小説の資料を撮影するためにモデルの友人を呼び、ピッパも加え3人でちょっぴりエッチな撮影会をする。若い頃のピッパはブレイク・ライヴリー。
(画像引用元: IMDb )
ピッパの叔母とカットは明らかにパートナー同士ですし、ルームメイトという名のカモフラあるあるですね。ジュリアン・ムーアの総出演時間は10分もなし。セクシーなウインクを2回、拝めます。ブレイク・ライヴリーとのキスシーンは残念ながらありませんが、妄想が捗るようなちょっとエッチなシーンはあるので安心して下さい。
ソフトフェミニズムな映画になっております。ダメ男キャラのキアヌが見ていて辛い。
『50歳の恋愛白書』まとめ
セクシュアリティ | おそらくレズビアン |
---|---|
女性とのキスシーン | あり |
女性とのベッドシーン | なし |
パートナー | 女性 |
さらに美しくなった現在のブレイク・ライヴリーと共演してほしい~~!!
(画像引用元: Instagram )
余談ですが、ブレイク・ライヴリーとアナ・ケンドリックが共演する新作の百合サスペンス?的な映画『A Simple Favor』を非常に楽しみにしています。(この記事を書いているのは2018年9月です) ブレイクのスーツ姿カッコよすぎて泣ける。
予告ではまだ出ていないのですがインタビューによれば本編で2人のキスシーンがあるようです。ありがとうございます。
『CHLOE/クロエ』 (2009)
DVDジャケットだけ見ると、女VS女の醜い不倫バトルか何かかな?と思いますよね。私もそうでした。アマンダ・サイフリッドは国宝レベルの髪のツヤだし、ジュリアン・ムーアも美しくてかわいい人妻で、個人的にすごくお気に入りの作品です。リーアム・ニーソンも好きな俳優なので、つまり私のための映画か!?
夫のデヴィッド(リーアム・ニーソン)が浮気しているのではないかと疑うキャサリン(ジュリアン・ムーア)は、高級レストランの化粧室にて、娼婦のクロエ(アマンダ・サイフリッド)と出会う。キャサリンはなんとなくクロエに惹かれ、後日再会して「夫が好みそうなタイプね。」とつぶやき、クロエに夫を誘うように持ちかけます。クロエは言われた通りにデヴィッドと会い、起こったことをすべてキャサリンに報告します。
デヴィッドとの行為について細か~く丁寧に語るクロエ。なんやかんやでキャサリンとクロエのベッドシーンがあります♡ クロエがタチで、キャサリンはあくまでストレートとして夫を想像しながら…な感じですが、クロエはキャサリンに好意を抱いている様子。
キャサリンがバイやバイキュリアスとは言い切れないものの、キャサリンは精神的に不安定で脆く、「若い子に気に入られて流されるままになってしまった」と言えば分かりやすいかもしれません。好きです、こういうの。
予告で分かるようにサスペンス映画です。キャサリンのオフィスや夫婦の家がかなりキレイな点も見どころで、ガラス張りやインテリアに見惚れますし、クロエとキャサリンのヘアメイク&ファッションも上品。私が特に好きなシーンは、クロエがキャサリンのお洋服とハイヒールを見ながら感じているシーンです♡ 観た方なら、絶対わかっていただけると思います。
(画像引用元: IMDb )
『CHLOE/クロエ』まとめ
セクシュアリティ | ストレート?ヘテロフレキシブル?フルイディティ? |
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女性とのキスシーン | あり |
女性とのベッドシーン | あり |
パートナー | 男性 |
アマンダ・サイフリッドで百合と言えば『ジェニファーズ・ボディ』(2009)もオススメです。ミーガン・フォックスとのエッロいキスシーンがありますよ~!!!
学園モノですが一応ホラーで血やグロ描写があるのでご注意を。観るの面倒くせえよ~キスシーンだけ見せてくれよ~っていう方はこちらへどうぞ♡(YouTubeに飛びます)(動画のコメント欄が、このシーンによってセクシュアリティを見失っているノンケ女子が多くてかわいい)
『キッズ・オールライト』 (2010)
(画像引用元: amazon )
20年ほどの付き合いのレズビアンカップル、ニック(アネット・ベニング)とジュールズ(ジュリアン・ムーア)。1人の精子から別々に体外受精して2人で産んだ娘(18)と息子(15)の4人で暮らしています。子供たちは生物学上の父親(精子提供者)に会ってみたいと思い、家族の空気が少しずつ変わり始めます。
予告で嫌な予感がした方や、ノンケNTRに心当たりのあるレズビアンやゲイにはおすすめできないかもしれません…。本編での打撃を減らすためにも小ネタバレをしますが、ジュールズと精子提供者ポール(マーク・ラファロ)の不倫シーンがあります。私はなかなかに胸糞悪くなりましたが、ジュリアン・ムーアが結局かわいいので許しました。お団子ヘアかわいい。
レズビアンカップルの間に精子提供者が入り込んで不倫、という表現をしてしまうと正直ちょっとムッとしちゃうのは分かります。しかし、相手に不満があってモヤモヤしていて…というノンケカップルの不倫とあまり変わらないのではないかなとも思います。ジュールズが流されてしまってるのが悪いですけれどね。
アネット・ベニングもすごく良い演技をするんですよね~。ニックに感情移入しちゃうタイプの方はしんどくなると思います。(私) いろいろあるけどこういう家族もなんだかんだ、ありだよねっていう映画でございます。ちなみに、監督のリサ・チョロデンコはレズビアンで、精子提供されて出産しています。
(画像引用元: IMDb )
『キッズ・オールライト』まとめ
セクシュアリティ | レズビアン |
---|---|
女性とのキスシーン | あり |
女性とのベッドシーン | あり |
パートナー | 女性 |
不倫がバレてブチ切れニックの「ストレートになっちゃったの?」の返しで「それとこれとは関係ない。」とジュールズが言っていたのでセクシュアリティはそのままにしました。頑張れジュールズ。
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 (2014)
(画像引用元: Yahoo!映画 )
ハリウッドの闇だったり社会風刺だったり、いろいろな意味で問題作の登場です。『キッズ・オールライト』で娘役だったミア・ワシコウスカが危なっかしい女の子アガサを演じています。ジュリアン・ムーアは落ちぶれたハリウッド女優のハヴァナ。
ハリウッド業界のことなんか何も知らない私でも、妙にリアルさがあるようで怖くなります。ハヴァナはストレートっぽいですし本編中で特にLGBT要素はないと言ってもいいのですが、一応リストに含めた理由は、ハヴァナが参加する男1女2の3Pシーンがあるんですよ。ミア・ワシコウスカは参加していません…。
「男性に見られることを前提とした百合絡み」というのが苦手な方もいると思いますので詳しくは書きませんが、男性に電話が鳴り、一歩引いた場所で女性2人の絡みを見ているわけですね。女性側に主体性があまりない状態の絡みです。ハヴァナも別に楽しくなさそうでした。映画の内容ガン無視で3Pシーンのためだけにこれをリストに入れました。(正直)
(画像引用元: IMDb )
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』まとめ
セクシュアリティ | おそらくストレート |
---|---|
女性とのキスシーン | あり |
女性とのベッドシーン | あり |
パートナー | 不明 |
『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』(2015)
(画像引用元: 映画.com )
ついに来ました。ラストです。刑事のローレル(ジュリアン・ムーア)は、町のバレーボール会で20歳以上も年の離れたステイシー(エリオット・ペイジ)と出会う。番号を交換してクラブで踊ってお喋りしてどんどん仲良くなり、一軒家を購入して一緒に住むことに。順風満帆に見えたその時、ローレルに末期のがんが見つかる。
(画像引用元: 公式サイト )
前半はものすっごく幸せなレズビアンストーリーなんですけれども、後半は泣ける病気モノで社会と戦う展開なんですよね。病気モノがイヤというわけではないですし実話なのでどうにもならないのですが、どうしてただ幸せなレズビアン映画にしてくれないんだ…(頼む)
ボイのエリオット・ペイジが抱きしめたくなるほどかわいいです。家を買って2人でペンキ塗りながらイチャイチャするところ、飼いたい犬の話で盛り上がるところ、最強にかわいい。
Thank u @twitter for having us!@freeheldmovie #loveislove pic.twitter.com/pvweN89CsH
— Julianne Moore (@_juliannemoore) October 7, 2015
エリオット・ペイジはもともと好きでしたが、2014年にレズビアンをカミングアウトしてからさらに好きになりました。そして2018年、ご結婚おめでとうございます。
※追記 2020年12月、トランスジェンダーを公表してエリオット・ペイジに改名したことをうけ、記事内の表記をエリオットに変更しました。デッドネーム(旧名)の使用は出来るだけ控えるようにしましょうね。
— Elliot Page (@TheElliotPage) December 1, 2020
『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』まとめ
セクシュアリティ | レズビアン |
---|---|
女性とのキスシーン | あり |
女性とのベッドシーン | あり |
パートナー | 女性 |
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの貴重な時間をこんなクソ長いまとめに消費してしまいましたね。お疲れ様でした。
このリストのほかにも『エデンより彼方に』(2002)や『美しすぎる母』(2008)、『シングルマン』(2009)もLGBT関連映画なのですが、ジュリアン・ムーアのキャラはおそらくすべてストレートです。ゲイ映画にストレート女性の役で出演しているという形ですね。
今後も女性とのラブシーンを期待しています。よろしくお願いします。
~どうでもいいあとがき~
キャラのセクシュアリティについて考えていて、不毛なことしてるなぁと少し思いました。こう感じるのは私が自称パンセクだからなのかはわかりませんが、人のセクシュアリティなんかどうでもよくないか?と思ってしまうこともあるわけです。その人が魅力的だと思えば好きになっちゃうし、好き同士でくっついている2人を見て周りが何を言ってもムダだな~って。同性と付き合いまくってもノンケと言い張る人だっていますし、定義なんてないですから、カテゴライズそのものが無意味に思えたりします。これから変わっていく可能性があるのに名前のついた箱の中に自分を入れてがんじがらめになることもあります。人類みんなフルイディティ説。意味のわからないことを長々と書きましたが、私はジュリアン・ムーアの演じるキャラクターがレズビアンでもストレートでも関係なく彼女そのものが好きなんですよね~。そして今の私は女の子が大好きだ~~~!!!!